青の6号

The end meets the beginning.

プラトンとプランクトン Vol. 4を読んで(1)

深沢レナさんに会ったのは、朗読会ワークショップに参加したときが最初だった。初めて行ったマルカフェのマルカさんからその日の夕方、近くでそれがあることを紹介されたのだ。 ワークショップは存外に面白かった!

参加者は5、6人ほどだったけれど、テーマを与えられての作文や、輪唱のような全員で行う朗読はちょっとしたコラボ作品のような感じで、とても盛り上がった。 その日京都に帰る新幹線の時刻の関係で中座した僕の見送りで外に出てきてくれたレナさんは、マスクを外して見送ってくれた。美しい人だった。

後日、通販でプラトンプランクトン Vol. 4を買った。そして読書会の座談会を読むにあたり、村上龍の「トパーズ」をアマゾンで購入し、まずそれを読んだ。

村上龍の本を読むのはこれが初めてだった。座談会の冒頭で誰かが、村上龍は嫌いだみたいなことを語っていたが、僕も好きな作家ではなかった。村上龍氏の作品を読む機会がなかったので、いわば読まず嫌いというわけだ。

読んでみると氏のイメージが少し変わった。 「トパーズ」は、とあるホテトル嬢の内面を描いた作品で、彼はその女になりきって脳内にわき出てくる思いをそのままに書いていた。読点を限りなく用いずに、思考そのモノであるかのように書いた文は、意識された特徴的な技法の一つだと思った。

僕自身には、やや懲りすぎに感じたが、座談会では好意的にとらえる向きの意見が多かったように思う。そしてこの座談会の色々な人の意見を聞いて、村上龍がこの短編で何を伝えたかったのかを考えるきっかけを与えてくれた。そういう意味で読書会って面白いな。